Limited PTQ Finals Part3
2016年1月7日
皆さん、こんにちは。今回は先日参加したPTQ Finalのレポートです。森勝洋氏(通称:モリカツ)が優勝した大会ですね。
まずは今回のプールから見ていきましょう(画像2-3)。
圧倒的!圧倒的、白!他の色の倍近くあります。しかし、この環境の白は生物が相対的にかなり弱いため、よほど強いレアがない限りはやってはいけません。つまり、この20枚以上ある白いカードはおおよそ死に札です。もう帰りたい。
とりあえず青と無色のカードを並べていきます。この環境の青は非常に強力で、青を使えない場合は非常に苦しいです。なので、まずは青を並べ、黒、赤、緑の順でパーツをガチャガチャ付け替えて試していきます。青白は環境最強アーキタイプの青黒に対して不利が付くので、基本的にはやりません。
というわけで青を並べてみるのですが、強力なレアである《タジームの守護者》こそあるものの、枚数不足であり、質も高いとは言えません。青の強みである覚醒がない点も気になるところ。
しかしアンプレイアブルカードが少ないため、枚数自体が少なくともデッキに必要な枚数を揃えやすいのが青の強み。ここから他の色をとっかえひっかえしていきます。
まずは黒。強力な昇華者にそれを支える嚥下クリーチャー、加えて除去や覚醒と一通り揃っていて、このプールの青の弱点を支えています。しかし枚数が若干足りません。
次点で赤。黒よりも生物の枚数が多く、除去が3枚もある点が優れています。しかし青赤は、青黒に勝つためにはライフリソースの差で勝つしかないのですが、当時の私は青赤で攻め切れる構想が浮かばず断念。この点は後述します。
最後に緑ですが、これは無理でしょう。流石に枚数が足りません。青緑で輝く《珊瑚兜の案内人》があるので、できればやりたかったのですが断念。
ここで青以外の選択肢を模索。黒緑か白黒のドラフトデッキができれば、そこそこは戦えるので試していきます。
見るからに黒緑は不可能なので白黒を並べます。専用レアやアンコモン、キーパーツの《カラストリアの癒し手》があるため、そこそこの形にはなるのですが、肝心の生物が全く足りず。どう考えても殴り切れないため没に。
結局消去法で青黒に。弱いカードが入ってしまっているため、そこをまとめて引いたら負けます。間違いなく長丁場に耐えられるデッキではないでしょう。
均等3色も考えましたが、リスクの割にデッキパワーが上がらないため没に。
以下、対戦レポートです。
R1 WU 1-2
G1 ダイス負けますが先手を貰う。《破滅を導くもの》を絡めたブン回りで勝ち。
G2 今度は先手を取られる。《コジレックの媒介者》から《軍団を破壊するもの》、《タジームの守護者》、《忘却蒔き》と動かれ負け。
G3 ダメージレースで先行するも、《オンドゥの蜂起》でひっくり返される。何とかライフを1残して捌ききるも、《珊瑚兜の案内人》をトップされてしまい、1ターン足りず負け。
R2 URw 1-2
G1 ダイス勝って先手。《多勢》や昇華者でテンポを取られて押されるが、《タジームの守護者》で相手のクロックを抑えながら先にクロックを刻み切り勝ち。
G2 覚醒スペルを連打され負け。
G3 タフネス4の生物群を乗り越えるために青赤に色替え。しかし、カラースクリューしてしまい、成す術もなく負け。
ここでドロップし結果は0-2でした。
普段はGPに向けての練習として最後までプレイするのですが、当時の私はあまりのデッキの弱さに心が折れてしまっていました。思考し続けることから目を逸らして逃げたこの行為は、上を目指すものとして恥ずべき行為であり、金輪際二度とするまいとここに誓います。限られた成長のための機会を、自らふいにしてしまいました。
さて、反省と後悔をしたところで、もう一度このプールに立ち戻ってみましょう。どんなプールにもそれに適した戦い方があり、最も高い勝率が期待できる構成があります。今回の構築がこのプールにおける最善策であったかどうかは定かではありませんが、ここで思考停止していては何も得られません。思考し続けていれば、何かしらの発見があるやもしれませんからね。
まずは、何故青黒を組んだかを明確にしていきましょう。デッキを組むにあたって、私が大切にしていることは「如何にして勝つか」という点です。要するに勝ち筋ですね。マジックというゲームは、例外はあれど、「20点のライフを守りながら20点のダメージを如何にして与えるか」というゲームであり、この「20点のダメージを与える手段=勝ち筋」はデッキ構築において非常に重要な要素になります。太い勝ち筋や複数の勝ち筋を持つデッキは相手に対処されにくいため勝ちやすく、逆に勝ち筋が細かったり、一つしかなかったりするデッキは対処れさやすいため勝ちにくくなります。
私は今回のプールでの勝ち筋は、《コジレックの媒介者》や《面晶体の記録庫》といったマナ加速から大型エルドラージにつなげる形か、2枚の大型飛行クリーチャーを生かした「壁+除去+飛行」の形の2パターンしかないと捉えてデッキを組みました。
フライヤーを生かした構築をする場合は青白か白黒になるのですが、白黒ではフィニッシャーが減ってしまうため難しいです。青白はどうしても遅いゲーム展開になってしまうのですが、そういったゲーム展開になった際に青黒の黒い部分にこちらの白い部分が力負けしてしまうため上述の通り避けたいです。
そこでエルドラージを生かしたデッキを組んでいくのですが、マナ加速の枚数が足りないため、マナが伸びるまで耐えられるようにしなくてはなりません。緑が少ないため青緑と黒緑は却下。青白は耐えられるには耐えられますが上記の理由で却下。青赤は青黒に勝つためには常に動いていく必要があることから消耗戦を目指すのは無理なので却下。消耗戦したら青白と同様に黒い部分に力負けします。
こういった経緯で青黒を選びました。完成度では青白の方が高いですが、それでは青黒に勝てないからですね。
さて、ここまで長々と青黒選択理由を書いてきましたが、ここからが本題です。何故、青黒では勝てなかったのかということですね。別に難しい話ではありません。青白では青黒には勝てない。ではこの青黒で他の青黒に勝てるのかどうかということですね。
結論から言ってしまうと、この青黒では間違いなく他の青黒には勝てません。《タジームの守護者》や《不毛の地の絞殺者》といった強力なレアはありますが、相手もそれくらいは持っています。逆に《掴み掛かる水流》や《完全無視》といった強力なコモンがないため、相手からしたら楽な相手になっています。覚醒やレアのある青黒でこの青黒に負けるビジョンが全く浮かびません。特に《掴み掛かる水流》がないのが致命的で、青黒どころか青系全般に不利がついています。青系対決で頻発する覚醒合戦についていけないんですよね。青白も青黒もゲームスピードが遅くなりがちなのでこれを回避できません。
rizer’s answer -Theros Sealed- Part4で言及されている「仮に自分のデッキを相手にして本当に辛いかどうか、負けるかどうか」といった部分を青黒はクリアできていませんでした。「メジャーな色で組む以上は同型に強い形になっているのは大前提」であることを失念していました。
rizer’s answer -Theros Sealed- Part4
http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/889
では、このプールで最も強いデッキではなく、最も勝ちやすいデッキはなんだったのでしょうか?そのためにはまたしてもrizer’s answer -Theros Sealed- Part4からの引用になりますが、「相手から見てこうやられたら負けるだろうというパターン」が必要です。この環境において、この「相手」は「青黒、もしくはその他青系」と置き換えて問題ありません。それほどこの環境の青は支配的です。
青黒は序盤、中盤、終盤と隙のない最強アーキタイプですが、一番強いのは終盤であり、序盤と中盤は比較的並です。しかし並といっても、あくまでそれは青系内での話であって、青以外のデッキではここですら太刀打ちできないです。よって青黒に勝つためには、青を使いつつ序盤から中盤にかけてのライフレースで優位に立つことで終盤戦をさせないことが重要であると考えます。
青白ではどうしても序盤から攻めることは難しいため青赤と青緑から選ぶことになります。これらのデッキの詳しいコンセプトはこのブログで以前上げた記事、rizer’s answer Battle for Zendikar with Ken Yukuhiro(仮)に詳しく書いたため割愛します。
rizer’s answer Battle for Zendikar with Ken Yukuhiro(仮)
http://alcatrazz0722.diarynote.jp/201512312328495556/
実際のところ青赤も青緑も検討はしたのですが、勝ちパターンを見つけられずに断念したのは上述の通り。しかし検討不足だったと言わざるを得ません。青緑はどうやっても枚数が足りないため組めませんが、単に攻め切れなさそうというだけで青赤を諦めたのは失敗でした。
それではようやく今回のプールの結論ですが、青赤が正解だったのではないかと考えています。こう思えるようになったのは《板岩の槌》の評価が変わったからですね。このカードは赤緑上陸専用カードだと思っていたのですが、この青赤では2枚の《マキンディの滑り駆け》に《タジームの守護者》、《ヴァラクートへの撤退》、《そびえる尖頂》と相性の良いカードが多く、またライフを詰めに行く青赤の戦略とマッチしておりプレイアブルなカードでした。《マキンディの滑り駆け》、《板岩の槌》、《ヴァラクートへの撤退》、《そびえる尖頂》の4枚が揃うと8/5、トランプル、先制攻撃となり、これだけで勝ててしまいます。それぞれのパーツが単体でも強い点が優れていますね。
また、2枚の《オンドゥの勇者》と《好戦的な鞭尾》が《タジームの守護者》や《珊瑚兜の案内人》といった青のカードと相性がいい点も素晴らしいです。《タジームの守護者》はブロッカーを退かすことができるため、こういった頭でっかちのカードは相性が良いです。《珊瑚兜の案内人》も同様に頭でっかちとの相性が良いカードですね。4マナである点も優秀で、《珊瑚兜の案内人》の起動コストは5マナなので、それまでに出せる4マナの生物は相性が良いです。青黒では4マナ以下に飛ばして強い生物が少ないため、基本的に6マナ以上のエルドラージを出した後に使うことが多いです。決して弱くはないですが、少しちぐはぐなってしまいますね。
以上のことから青赤を組むべきだったのではないかと今は考えています。弱いカードはどうしても入ってしまいますが、青黒の時と違って、どれも「ライフを詰める」というコンセプトに合ったカードなので引きムラによる負けを減らしてくれます。少なくとも青黒に最も勝ちやすいのはこの形ではないかと。
それでは今回はこのへんで
まずは今回のプールから見ていきましょう(画像2-3)。
圧倒的!圧倒的、白!他の色の倍近くあります。しかし、この環境の白は生物が相対的にかなり弱いため、よほど強いレアがない限りはやってはいけません。つまり、この20枚以上ある白いカードはおおよそ死に札です。もう帰りたい。
とりあえず青と無色のカードを並べていきます。この環境の青は非常に強力で、青を使えない場合は非常に苦しいです。なので、まずは青を並べ、黒、赤、緑の順でパーツをガチャガチャ付け替えて試していきます。青白は環境最強アーキタイプの青黒に対して不利が付くので、基本的にはやりません。
というわけで青を並べてみるのですが、強力なレアである《タジームの守護者》こそあるものの、枚数不足であり、質も高いとは言えません。青の強みである覚醒がない点も気になるところ。
しかしアンプレイアブルカードが少ないため、枚数自体が少なくともデッキに必要な枚数を揃えやすいのが青の強み。ここから他の色をとっかえひっかえしていきます。
まずは黒。強力な昇華者にそれを支える嚥下クリーチャー、加えて除去や覚醒と一通り揃っていて、このプールの青の弱点を支えています。しかし枚数が若干足りません。
次点で赤。黒よりも生物の枚数が多く、除去が3枚もある点が優れています。しかし青赤は、青黒に勝つためにはライフリソースの差で勝つしかないのですが、当時の私は青赤で攻め切れる構想が浮かばず断念。この点は後述します。
最後に緑ですが、これは無理でしょう。流石に枚数が足りません。青緑で輝く《珊瑚兜の案内人》があるので、できればやりたかったのですが断念。
ここで青以外の選択肢を模索。黒緑か白黒のドラフトデッキができれば、そこそこは戦えるので試していきます。
見るからに黒緑は不可能なので白黒を並べます。専用レアやアンコモン、キーパーツの《カラストリアの癒し手》があるため、そこそこの形にはなるのですが、肝心の生物が全く足りず。どう考えても殴り切れないため没に。
結局消去法で青黒に。弱いカードが入ってしまっているため、そこをまとめて引いたら負けます。間違いなく長丁場に耐えられるデッキではないでしょう。
均等3色も考えましたが、リスクの割にデッキパワーが上がらないため没に。
以下、対戦レポートです。
R1 WU 1-2
G1 ダイス負けますが先手を貰う。《破滅を導くもの》を絡めたブン回りで勝ち。
G2 今度は先手を取られる。《コジレックの媒介者》から《軍団を破壊するもの》、《タジームの守護者》、《忘却蒔き》と動かれ負け。
G3 ダメージレースで先行するも、《オンドゥの蜂起》でひっくり返される。何とかライフを1残して捌ききるも、《珊瑚兜の案内人》をトップされてしまい、1ターン足りず負け。
R2 URw 1-2
G1 ダイス勝って先手。《多勢》や昇華者でテンポを取られて押されるが、《タジームの守護者》で相手のクロックを抑えながら先にクロックを刻み切り勝ち。
G2 覚醒スペルを連打され負け。
G3 タフネス4の生物群を乗り越えるために青赤に色替え。しかし、カラースクリューしてしまい、成す術もなく負け。
ここでドロップし結果は0-2でした。
普段はGPに向けての練習として最後までプレイするのですが、当時の私はあまりのデッキの弱さに心が折れてしまっていました。思考し続けることから目を逸らして逃げたこの行為は、上を目指すものとして恥ずべき行為であり、金輪際二度とするまいとここに誓います。限られた成長のための機会を、自らふいにしてしまいました。
さて、反省と後悔をしたところで、もう一度このプールに立ち戻ってみましょう。どんなプールにもそれに適した戦い方があり、最も高い勝率が期待できる構成があります。今回の構築がこのプールにおける最善策であったかどうかは定かではありませんが、ここで思考停止していては何も得られません。思考し続けていれば、何かしらの発見があるやもしれませんからね。
まずは、何故青黒を組んだかを明確にしていきましょう。デッキを組むにあたって、私が大切にしていることは「如何にして勝つか」という点です。要するに勝ち筋ですね。マジックというゲームは、例外はあれど、「20点のライフを守りながら20点のダメージを如何にして与えるか」というゲームであり、この「20点のダメージを与える手段=勝ち筋」はデッキ構築において非常に重要な要素になります。太い勝ち筋や複数の勝ち筋を持つデッキは相手に対処されにくいため勝ちやすく、逆に勝ち筋が細かったり、一つしかなかったりするデッキは対処れさやすいため勝ちにくくなります。
私は今回のプールでの勝ち筋は、《コジレックの媒介者》や《面晶体の記録庫》といったマナ加速から大型エルドラージにつなげる形か、2枚の大型飛行クリーチャーを生かした「壁+除去+飛行」の形の2パターンしかないと捉えてデッキを組みました。
フライヤーを生かした構築をする場合は青白か白黒になるのですが、白黒ではフィニッシャーが減ってしまうため難しいです。青白はどうしても遅いゲーム展開になってしまうのですが、そういったゲーム展開になった際に青黒の黒い部分にこちらの白い部分が力負けしてしまうため上述の通り避けたいです。
そこでエルドラージを生かしたデッキを組んでいくのですが、マナ加速の枚数が足りないため、マナが伸びるまで耐えられるようにしなくてはなりません。緑が少ないため青緑と黒緑は却下。青白は耐えられるには耐えられますが上記の理由で却下。青赤は青黒に勝つためには常に動いていく必要があることから消耗戦を目指すのは無理なので却下。消耗戦したら青白と同様に黒い部分に力負けします。
こういった経緯で青黒を選びました。完成度では青白の方が高いですが、それでは青黒に勝てないからですね。
さて、ここまで長々と青黒選択理由を書いてきましたが、ここからが本題です。何故、青黒では勝てなかったのかということですね。別に難しい話ではありません。青白では青黒には勝てない。ではこの青黒で他の青黒に勝てるのかどうかということですね。
結論から言ってしまうと、この青黒では間違いなく他の青黒には勝てません。《タジームの守護者》や《不毛の地の絞殺者》といった強力なレアはありますが、相手もそれくらいは持っています。逆に《掴み掛かる水流》や《完全無視》といった強力なコモンがないため、相手からしたら楽な相手になっています。覚醒やレアのある青黒でこの青黒に負けるビジョンが全く浮かびません。特に《掴み掛かる水流》がないのが致命的で、青黒どころか青系全般に不利がついています。青系対決で頻発する覚醒合戦についていけないんですよね。青白も青黒もゲームスピードが遅くなりがちなのでこれを回避できません。
rizer’s answer -Theros Sealed- Part4で言及されている「仮に自分のデッキを相手にして本当に辛いかどうか、負けるかどうか」といった部分を青黒はクリアできていませんでした。「メジャーな色で組む以上は同型に強い形になっているのは大前提」であることを失念していました。
rizer’s answer -Theros Sealed- Part4
http://www.hareruyamtg.com/article/category/detail/889
では、このプールで最も強いデッキではなく、最も勝ちやすいデッキはなんだったのでしょうか?そのためにはまたしてもrizer’s answer -Theros Sealed- Part4からの引用になりますが、「相手から見てこうやられたら負けるだろうというパターン」が必要です。この環境において、この「相手」は「青黒、もしくはその他青系」と置き換えて問題ありません。それほどこの環境の青は支配的です。
青黒は序盤、中盤、終盤と隙のない最強アーキタイプですが、一番強いのは終盤であり、序盤と中盤は比較的並です。しかし並といっても、あくまでそれは青系内での話であって、青以外のデッキではここですら太刀打ちできないです。よって青黒に勝つためには、青を使いつつ序盤から中盤にかけてのライフレースで優位に立つことで終盤戦をさせないことが重要であると考えます。
青白ではどうしても序盤から攻めることは難しいため青赤と青緑から選ぶことになります。これらのデッキの詳しいコンセプトはこのブログで以前上げた記事、rizer’s answer Battle for Zendikar with Ken Yukuhiro(仮)に詳しく書いたため割愛します。
rizer’s answer Battle for Zendikar with Ken Yukuhiro(仮)
http://alcatrazz0722.diarynote.jp/201512312328495556/
実際のところ青赤も青緑も検討はしたのですが、勝ちパターンを見つけられずに断念したのは上述の通り。しかし検討不足だったと言わざるを得ません。青緑はどうやっても枚数が足りないため組めませんが、単に攻め切れなさそうというだけで青赤を諦めたのは失敗でした。
それではようやく今回のプールの結論ですが、青赤が正解だったのではないかと考えています。こう思えるようになったのは《板岩の槌》の評価が変わったからですね。このカードは赤緑上陸専用カードだと思っていたのですが、この青赤では2枚の《マキンディの滑り駆け》に《タジームの守護者》、《ヴァラクートへの撤退》、《そびえる尖頂》と相性の良いカードが多く、またライフを詰めに行く青赤の戦略とマッチしておりプレイアブルなカードでした。《マキンディの滑り駆け》、《板岩の槌》、《ヴァラクートへの撤退》、《そびえる尖頂》の4枚が揃うと8/5、トランプル、先制攻撃となり、これだけで勝ててしまいます。それぞれのパーツが単体でも強い点が優れていますね。
また、2枚の《オンドゥの勇者》と《好戦的な鞭尾》が《タジームの守護者》や《珊瑚兜の案内人》といった青のカードと相性がいい点も素晴らしいです。《タジームの守護者》はブロッカーを退かすことができるため、こういった頭でっかちのカードは相性が良いです。《珊瑚兜の案内人》も同様に頭でっかちとの相性が良いカードですね。4マナである点も優秀で、《珊瑚兜の案内人》の起動コストは5マナなので、それまでに出せる4マナの生物は相性が良いです。青黒では4マナ以下に飛ばして強い生物が少ないため、基本的に6マナ以上のエルドラージを出した後に使うことが多いです。決して弱くはないですが、少しちぐはぐなってしまいますね。
以上のことから青赤を組むべきだったのではないかと今は考えています。弱いカードはどうしても入ってしまいますが、青黒の時と違って、どれも「ライフを詰める」というコンセプトに合ったカードなので引きムラによる負けを減らしてくれます。少なくとも青黒に最も勝ちやすいのはこの形ではないかと。
それでは今回はこのへんで
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