GPサンノゼ レポート
2017年2月9日 Magic: The Gathering コメント (1)
皆さんこんにちは、アルカトラスです。
すぐに書くといいながらまたしても遅くなってすいません。
今回は先月末に参加したGPサンノゼのレポートになります。
最近のリミテッドPTQは新セットの発売から一週間後に開催されることが多く、練習期間が短く苦戦が続いていました。特にメインの練習環境であるMOでのリリースが紙のリリースから一週間遅れているのもあり、ろくに練習ができずに参加することになることも多々ありました。
そのため、今回は事前の練習方法から改めることにしました。プレリリースは普段は1、2回しか参加しないことが多いのですが、今回はスーパーサンデーシリーズでやった分も含め5回ほど参加しました。発売前から練習できる機会を使わない手はありませんからね。環境初めのGPの最初の数回戦とプレリリースでは、対戦相手のレベルが近いので良い練習になります。環境の概要を把握することができました。
また、これだけプレリリースに参加したのはもう一つの目論見がありました。それは賞品のパックです。プレリリースでは、店舗によって形式は違えど、成績によって発売前の新セットのパックを貰えます。今回はこれをかき集めることも目的の一つでした。これを使うことで、齋藤友晴プロや渡辺雄也プロなどといった日本でも有数のプレイヤーと共にドラフトの練習をすることができました。
発売前のこの時点でにシールド5回、ドラフト5回と今までにないほど質、量共に高いレベルでの練習ができていて非常に順調だったのですが、ここに来て年末年始からずっと動いていたツケがきたのか風邪でダウン。SSSでご一緒した斎藤慎也選手のお誘いで参加させていただいたドラフト合宿で3回ドラフトした時点で限界に達し、以降は寝込んでいました。
いつも通り木曜日入り。少し怠いですが風邪もほぼ治り、ロスの空港で迷子になりかけるハプニングもあれど無事到着。はまさん達と合流しホテルへ。翌日には井川さんも到着し、意見交換したり(基本的に教えてもらってばかりです)MOでシールドの練習をしたりして本戦へ。
本戦のデッキは画像の1枚目です。プールは撮り忘れてしまいました。《霊気風浴び》、《ドビン・バーン》といった神話レアを要するプール。しかし青と緑はプレイアブルの枚数が足りなく即除外。できれば緑をやりたかっただけに神話のトカゲを断腸の思いでサイドボードに。赤は枚数自体はありましたが、生物の質と量がやや不足していて、更にサイズの大きい生物を触れないためサイドボードに。赤白のような軽いビートダウン相手には使うことも視野に入れていました。最後に残った白と黒を見てみると、どちらも飛行や接死、確定除去といった緑に強いカードが多い上に、ボムとまではいかなくともスペックの高いレアやアンコモンが揃っていたためGOサイン。選択肢がたいしてなかったためすっと組み終わったが、後で井川さんに見せてみたところ《路地の絞殺者》は《博覧会の歓迎者》の方が良いと指摘されました。4マナ以下の基本的なサイズが3/3以下なため3/2の方が2/3よりも優秀ということですね。またこのデッキでは《鉄装破壊車》があるため、自分のデッキだけのことを考えてもパワー3を優先するべきでした。明確な構築ミスですね。実際に2/3が腐って負けたゲームがありました。また、はまさんに見せたところ、土地を16枚にした方が良いことと《ドビン・バーン》はタッチするほどのカードではないとの指摘を受けました。《改革派の地図》が2枚あるため、実質土地が17枚入っている想定でしたが、実質タップイン土地であったりデッキ内のシンボルが濃かったり紛争カードを引くまで起動を待ちたかったりと様々な要素で事故を起こしたため、ここも間違えていましたね。土地を16枚にすると土地を引く確率自体は上がるものの、山から土地を抜いてくれるために土地18枚のリストほどデッキが薄まってはいません。フラッド受けもあるため、序盤のシンボルの濃さを考えるとリスクよりもリターンの方が大きかったですね。《ドビン・バーン》は地図を採用していることから無理なくタッチできるとその場では採用を肯定したのですが、その日の夜には抜くべきだったと謝罪していました。というのもこのカードは有利、もしくは互角の場面では強いものの不利な場面をひっくり返すような力は持ち合わせていないのです。タッチカラーのカードはキャストが遅れるリスクを常に背負っていますので、不利な盤面で強くないこのカードはタッチするに値しませんでした。また地図はタッチカラーの色を出すのにはあまり向いていなかったことも活躍できなかった要因でした。引き込むのが遅れた上にタップインしてしまうとどうしようもありません。当時は赤白土地があり強力なレアの機体に負けた後だったため《破壊的細工》を代わりにタッチすべきだったと考えていましたが、今になって冷静に見てみると、タッチせず2色で安定させた方が良かったですね。サイド後必要ならばタッチする程度に押しとどめておくべきでした。
初日は2bye開け5連勝から2連敗して7-2。デッキ的には妥当な成績ですが、最終戦を《歯車組立工》が相手のカードを対象に取れることを知らずに落としてしまったので、非常にもったいなかったです。
2日目のファーストドラフトは下家にチャネルに所属しているデイビッド・オチョアが座るポッド。緑の濃いパックから緑を避けて《無謀なレーサー》をピック。すると二手目、三手目で《異端の飛行機械職人》が流れてきたのでピック。初手付近のマルチカラーは使えないリスクが高いため取りにくいのが常ですが、この環境ではコモンの質が低く、逆に一部のマルチカラーのアンコモンは使えた際のリターンが大きいため、初手付近では捨ててしまっても良いくらいの覚悟でカードパワーの高いカードを優先して取ります。その後青の流れは非常に良く、赤と白のカードを少しだけ摘んで2パック目へ。2パック目は《チャンドラの革命》からピック。赤の流れが良いわけではありませんが、白も別に強いカードが取れていたわけではないので、既に強力なカードの取れている赤に参入。すると2-3で強力レアの《バラルの巧技》が流れてきて大喜び。本当に青は嫌われているようです。青だけは漏らさないように取って2パック目終了。すると3-1で《反逆の先導者、チャンドラ》がこんにちは。3-3で装備品も取って問題の3-4。ここで《発明の領事、パディーム》と《発明者のゴーグル》が流れてきました。デッキは即席のために軽いアーティファクトを必要としていているため装備品を取るべきだったのですが、既に装備品を1枚取っていたこともありレアを優先してしまいました。ただ重いアーティファクトはあまり取っていなかっため、結局デッキに入らずまだピックに。ここで装備品を取れていれば一段階デッキが強くなっていただけにもったいなかったです。完成したデッキは画像2枚目。ここでも構築ミスが。地上で殴るデッキではないのに《ラスヌーのヘリオン》が入っていて、《歯車組立工》とのコンボがある《歩行貯蔵機》がサイドに落ちているのはどうかしていました。結果はオチョアとのゲームでうっかりエンドしてヘリオンが自爆してしまうミスもあり2-1。オチョア戦はチャンドラや巧技を引けなかったのも厳しかったです。レアは強いもののデッキの完成度は今ひとつでしたね。
セカンドドラフトはファーストドラフトで当たった日本語ペラペラのアイザックさんが上家にいるポッド。赤の濃いパックから《屑鉄会の勇者》をピック。二手目は他に赤のカードがないパックから《飲み込む炎》をピックして赤を絞っていく。三手目は《改革派の車輪職人》。赤白はやりたいアーキタイプの一つで、この職人は非常に優先度の高いパーツです。《移動駐屯所》とのシナジーは相手のレアをも打ち倒す力があります。その後赤の流れが芳しくないものの白の流れが良く、下に漏らさないように白単気味にピック。2パック目の初手は《生真面目な補充兵》。現状ではベストに近いレアです。返しの流れは1-1の赤が濃かったこともあり赤はあまり流れて来ず。しかし、白の流れは相変わらず良かったため引き続き白を抑えていく。2枚は機体が欲しかったため比較的早い順目で《鉄装破壊車》を抑えたり、2-9で《浮遊化改造》が一周してきたりして2パック目は終了。3パック目の初手はパッとしない中から《亢進する地虫》をピック。赤はあまり取れていませんが、取れているカードは強く、他に強いカードが取れている色もなかったため赤白に行きました。すると3-2で《航空船に忍び寄るもの》、3-3で《模範操縦士、デパラ》と流れてきて大フィーバー。上家のアイザックさんがカードを取れているのか心配になりました。実際酷いことになっていたようで後に0-3していました。その後更に《亢進する地虫》が2枚取れたり、3マナ域の質を上げたりして終了。構築したデッキは画像の3枚目。組んだ時はウキウキだったのですが、構築に大きなミスがありました。それは3マナ域ぐ太っていることとマナバランスが悪いこと、そして弱いカードが入っていることの3点です。2枚の《精緻会の改革派》をサイドに落としてしまったのは当時の私の中でこのカードの評価が非常に低かったからです。井川さんの意見を聞いて2マナ域を意識してピックはしたものの、2/2はこの環境では止まりやすく、既に2マナ域も4枚あるから不要と判断してしまいました。しかしこのデッキもそうですが、赤白は序盤から攻めたいデッキであり、かつ中盤以降も機体に乗ったり装備品やオーラ、《暁羽の鷲》で強化できることもあり決して腐りません。逆に《亢進する地虫》はサイズが優秀で重ねて引いた際にもシナジーがあって優秀ですが、白の濃さを考えると山を多く採用しづらく、2ターン目のキャストにやや難があるため優先度を落とすべきでした。その点3パック目で一周してきて喜んで取った《真鍮の災い魔》は採用すべきではありませんでした。また、《路地への回避》はカードが弱かったため採用すべきではありませんでした。序盤の行動回数が重要となるビートダウンミラーでは強さを見せますが、こちらよりサイズの大きいクリーチャーを倒すのには修正値が小さすぎて役に立ちません。実際にこれらの要素が元に複数回事故を起こし、結果は2-1でした。ピックが非常に良かっただけにこの構築ミスは痛かったです。
以上の結果、11-4でプロポイント2点、250ドルの賞金という成績に終わりました。初歩的なミスがなければトップ8を狙えそうなほどついていたので悔しい気持ちもありますが、そこまで含めてこれが現状の私の実力だと考えています。むしろ10-5が基本成績でアメリカGPでは3回連続で初日落ちしていただけに、この4敗という成績は素晴らしい結果でした。これがただ上振れただけでなく、実力で掴んだものなのだとしたら一段階強くなったのだと思います。GPは長いラウンドを戦うため実力通りの結果が出やすいと考えていて、せいぜい2勝分くらいしか上下することはありません。そのため4敗ラインが安定していれば数さえこなせばトップ8も見えてくると思いますし、更にもう一段階アベレージを上げることができればその先すら見えてくると思っています。ここで気を抜かず、今後も精進して行きたいと思います。
現在ピッツバーグにいます。今週末はスタンダードのGPに参加予定です。先週末はMOPTQ三連戦もありあまり調整時間が取れていませんが、今の全力をぶつけてきたいと思います。次回の内容はそのMOPTQ三連戦を予定しています。今度こそあまり期間を空けずに投稿したいですね。今回も非常に長くなりましたが、ここまでお付き合いくださりありがとうございます。それでは今回はここらで失礼します。
すぐに書くといいながらまたしても遅くなってすいません。
今回は先月末に参加したGPサンノゼのレポートになります。
最近のリミテッドPTQは新セットの発売から一週間後に開催されることが多く、練習期間が短く苦戦が続いていました。特にメインの練習環境であるMOでのリリースが紙のリリースから一週間遅れているのもあり、ろくに練習ができずに参加することになることも多々ありました。
そのため、今回は事前の練習方法から改めることにしました。プレリリースは普段は1、2回しか参加しないことが多いのですが、今回はスーパーサンデーシリーズでやった分も含め5回ほど参加しました。発売前から練習できる機会を使わない手はありませんからね。環境初めのGPの最初の数回戦とプレリリースでは、対戦相手のレベルが近いので良い練習になります。環境の概要を把握することができました。
また、これだけプレリリースに参加したのはもう一つの目論見がありました。それは賞品のパックです。プレリリースでは、店舗によって形式は違えど、成績によって発売前の新セットのパックを貰えます。今回はこれをかき集めることも目的の一つでした。これを使うことで、齋藤友晴プロや渡辺雄也プロなどといった日本でも有数のプレイヤーと共にドラフトの練習をすることができました。
発売前のこの時点でにシールド5回、ドラフト5回と今までにないほど質、量共に高いレベルでの練習ができていて非常に順調だったのですが、ここに来て年末年始からずっと動いていたツケがきたのか風邪でダウン。SSSでご一緒した斎藤慎也選手のお誘いで参加させていただいたドラフト合宿で3回ドラフトした時点で限界に達し、以降は寝込んでいました。
いつも通り木曜日入り。少し怠いですが風邪もほぼ治り、ロスの空港で迷子になりかけるハプニングもあれど無事到着。はまさん達と合流しホテルへ。翌日には井川さんも到着し、意見交換したり(基本的に教えてもらってばかりです)MOでシールドの練習をしたりして本戦へ。
本戦のデッキは画像の1枚目です。プールは撮り忘れてしまいました。《霊気風浴び》、《ドビン・バーン》といった神話レアを要するプール。しかし青と緑はプレイアブルの枚数が足りなく即除外。できれば緑をやりたかっただけに神話のトカゲを断腸の思いでサイドボードに。赤は枚数自体はありましたが、生物の質と量がやや不足していて、更にサイズの大きい生物を触れないためサイドボードに。赤白のような軽いビートダウン相手には使うことも視野に入れていました。最後に残った白と黒を見てみると、どちらも飛行や接死、確定除去といった緑に強いカードが多い上に、ボムとまではいかなくともスペックの高いレアやアンコモンが揃っていたためGOサイン。選択肢がたいしてなかったためすっと組み終わったが、後で井川さんに見せてみたところ《路地の絞殺者》は《博覧会の歓迎者》の方が良いと指摘されました。4マナ以下の基本的なサイズが3/3以下なため3/2の方が2/3よりも優秀ということですね。またこのデッキでは《鉄装破壊車》があるため、自分のデッキだけのことを考えてもパワー3を優先するべきでした。明確な構築ミスですね。実際に2/3が腐って負けたゲームがありました。また、はまさんに見せたところ、土地を16枚にした方が良いことと《ドビン・バーン》はタッチするほどのカードではないとの指摘を受けました。《改革派の地図》が2枚あるため、実質土地が17枚入っている想定でしたが、実質タップイン土地であったりデッキ内のシンボルが濃かったり紛争カードを引くまで起動を待ちたかったりと様々な要素で事故を起こしたため、ここも間違えていましたね。土地を16枚にすると土地を引く確率自体は上がるものの、山から土地を抜いてくれるために土地18枚のリストほどデッキが薄まってはいません。フラッド受けもあるため、序盤のシンボルの濃さを考えるとリスクよりもリターンの方が大きかったですね。《ドビン・バーン》は地図を採用していることから無理なくタッチできるとその場では採用を肯定したのですが、その日の夜には抜くべきだったと謝罪していました。というのもこのカードは有利、もしくは互角の場面では強いものの不利な場面をひっくり返すような力は持ち合わせていないのです。タッチカラーのカードはキャストが遅れるリスクを常に背負っていますので、不利な盤面で強くないこのカードはタッチするに値しませんでした。また地図はタッチカラーの色を出すのにはあまり向いていなかったことも活躍できなかった要因でした。引き込むのが遅れた上にタップインしてしまうとどうしようもありません。当時は赤白土地があり強力なレアの機体に負けた後だったため《破壊的細工》を代わりにタッチすべきだったと考えていましたが、今になって冷静に見てみると、タッチせず2色で安定させた方が良かったですね。サイド後必要ならばタッチする程度に押しとどめておくべきでした。
初日は2bye開け5連勝から2連敗して7-2。デッキ的には妥当な成績ですが、最終戦を《歯車組立工》が相手のカードを対象に取れることを知らずに落としてしまったので、非常にもったいなかったです。
2日目のファーストドラフトは下家にチャネルに所属しているデイビッド・オチョアが座るポッド。緑の濃いパックから緑を避けて《無謀なレーサー》をピック。すると二手目、三手目で《異端の飛行機械職人》が流れてきたのでピック。初手付近のマルチカラーは使えないリスクが高いため取りにくいのが常ですが、この環境ではコモンの質が低く、逆に一部のマルチカラーのアンコモンは使えた際のリターンが大きいため、初手付近では捨ててしまっても良いくらいの覚悟でカードパワーの高いカードを優先して取ります。その後青の流れは非常に良く、赤と白のカードを少しだけ摘んで2パック目へ。2パック目は《チャンドラの革命》からピック。赤の流れが良いわけではありませんが、白も別に強いカードが取れていたわけではないので、既に強力なカードの取れている赤に参入。すると2-3で強力レアの《バラルの巧技》が流れてきて大喜び。本当に青は嫌われているようです。青だけは漏らさないように取って2パック目終了。すると3-1で《反逆の先導者、チャンドラ》がこんにちは。3-3で装備品も取って問題の3-4。ここで《発明の領事、パディーム》と《発明者のゴーグル》が流れてきました。デッキは即席のために軽いアーティファクトを必要としていているため装備品を取るべきだったのですが、既に装備品を1枚取っていたこともありレアを優先してしまいました。ただ重いアーティファクトはあまり取っていなかっため、結局デッキに入らずまだピックに。ここで装備品を取れていれば一段階デッキが強くなっていただけにもったいなかったです。完成したデッキは画像2枚目。ここでも構築ミスが。地上で殴るデッキではないのに《ラスヌーのヘリオン》が入っていて、《歯車組立工》とのコンボがある《歩行貯蔵機》がサイドに落ちているのはどうかしていました。結果はオチョアとのゲームでうっかりエンドしてヘリオンが自爆してしまうミスもあり2-1。オチョア戦はチャンドラや巧技を引けなかったのも厳しかったです。レアは強いもののデッキの完成度は今ひとつでしたね。
セカンドドラフトはファーストドラフトで当たった日本語ペラペラのアイザックさんが上家にいるポッド。赤の濃いパックから《屑鉄会の勇者》をピック。二手目は他に赤のカードがないパックから《飲み込む炎》をピックして赤を絞っていく。三手目は《改革派の車輪職人》。赤白はやりたいアーキタイプの一つで、この職人は非常に優先度の高いパーツです。《移動駐屯所》とのシナジーは相手のレアをも打ち倒す力があります。その後赤の流れが芳しくないものの白の流れが良く、下に漏らさないように白単気味にピック。2パック目の初手は《生真面目な補充兵》。現状ではベストに近いレアです。返しの流れは1-1の赤が濃かったこともあり赤はあまり流れて来ず。しかし、白の流れは相変わらず良かったため引き続き白を抑えていく。2枚は機体が欲しかったため比較的早い順目で《鉄装破壊車》を抑えたり、2-9で《浮遊化改造》が一周してきたりして2パック目は終了。3パック目の初手はパッとしない中から《亢進する地虫》をピック。赤はあまり取れていませんが、取れているカードは強く、他に強いカードが取れている色もなかったため赤白に行きました。すると3-2で《航空船に忍び寄るもの》、3-3で《模範操縦士、デパラ》と流れてきて大フィーバー。上家のアイザックさんがカードを取れているのか心配になりました。実際酷いことになっていたようで後に0-3していました。その後更に《亢進する地虫》が2枚取れたり、3マナ域の質を上げたりして終了。構築したデッキは画像の3枚目。組んだ時はウキウキだったのですが、構築に大きなミスがありました。それは3マナ域ぐ太っていることとマナバランスが悪いこと、そして弱いカードが入っていることの3点です。2枚の《精緻会の改革派》をサイドに落としてしまったのは当時の私の中でこのカードの評価が非常に低かったからです。井川さんの意見を聞いて2マナ域を意識してピックはしたものの、2/2はこの環境では止まりやすく、既に2マナ域も4枚あるから不要と判断してしまいました。しかしこのデッキもそうですが、赤白は序盤から攻めたいデッキであり、かつ中盤以降も機体に乗ったり装備品やオーラ、《暁羽の鷲》で強化できることもあり決して腐りません。逆に《亢進する地虫》はサイズが優秀で重ねて引いた際にもシナジーがあって優秀ですが、白の濃さを考えると山を多く採用しづらく、2ターン目のキャストにやや難があるため優先度を落とすべきでした。その点3パック目で一周してきて喜んで取った《真鍮の災い魔》は採用すべきではありませんでした。また、《路地への回避》はカードが弱かったため採用すべきではありませんでした。序盤の行動回数が重要となるビートダウンミラーでは強さを見せますが、こちらよりサイズの大きいクリーチャーを倒すのには修正値が小さすぎて役に立ちません。実際にこれらの要素が元に複数回事故を起こし、結果は2-1でした。ピックが非常に良かっただけにこの構築ミスは痛かったです。
以上の結果、11-4でプロポイント2点、250ドルの賞金という成績に終わりました。初歩的なミスがなければトップ8を狙えそうなほどついていたので悔しい気持ちもありますが、そこまで含めてこれが現状の私の実力だと考えています。むしろ10-5が基本成績でアメリカGPでは3回連続で初日落ちしていただけに、この4敗という成績は素晴らしい結果でした。これがただ上振れただけでなく、実力で掴んだものなのだとしたら一段階強くなったのだと思います。GPは長いラウンドを戦うため実力通りの結果が出やすいと考えていて、せいぜい2勝分くらいしか上下することはありません。そのため4敗ラインが安定していれば数さえこなせばトップ8も見えてくると思いますし、更にもう一段階アベレージを上げることができればその先すら見えてくると思っています。ここで気を抜かず、今後も精進して行きたいと思います。
現在ピッツバーグにいます。今週末はスタンダードのGPに参加予定です。先週末はMOPTQ三連戦もありあまり調整時間が取れていませんが、今の全力をぶつけてきたいと思います。次回の内容はそのMOPTQ三連戦を予定しています。今度こそあまり期間を空けずに投稿したいですね。今回も非常に長くなりましたが、ここまでお付き合いくださりありがとうございます。それでは今回はここらで失礼します。
コメント
11-4とはお見事です!
今週のスタンのGPも期待してます!